渡り鳥 [浮遊詩]
渡り鳥
キィーキー渡り鳥
カメラを構えた指を
パチン!とついばんだ
痛っ!と言っても
本当はちっとも痛くなかった
びっくりしただけ
驚くと声が出るのだ
ヒッチコック映画の鳥のように
頭上に羽根を広げ群がる鳥は
ちょっと恐く感じる光景だった
まるで映画の中にいる
車へ戻ると
1羽が車の上に乗っていた
―連れて帰るよっ
声を出すと
バサバサッ!遠のいて行った
飼われるのは嫌らしい
野生に出っくわすと
なごみが降りて来て
物語も自然に降り立ち
誰かをなごませたいと思うのだ
野生のなかの一員として
※今日、朝日放送ラジオで、昔書いたJOMO童話、月とホタルが朗読されてる!と、ゆきねこさんより連絡もらいました。今でもラジオで流してもらえるなんて、幸せです。前もって局から連絡下さると、もっとうれしいです。(朗読は清水ミチコさん!)
エサを求めて やったのかな
誰かが エサをやって
味をしめ
お行儀わるく 飛びかかる鳥も いますね。
by iruka (2012-01-15 15:36)
irukaさま。写真を間近で撮らせてもらってるので、しょうがないです。真っ白の柔らかそうな羽根、なでたくなります。
by 兎座 (2012-01-15 16:00)
すごいです!ジョモ童話 知ってます。
選ばれて、ラジオで読まれるなんてすごいです!
by mokamoka (2012-01-16 09:25)
mokamoka さま。ありがとうございます。昔の作品が、忘れた頃に現れて、驚きです。
by 兎座 (2012-01-16 20:44)