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兎たち [物語詩]

兎たち

次々に柵を越え
飛び出していった兎たちは
密かな希望だ
柔らかでか弱く見えて
白も茶色も白黒も
走り出すとアスリートのよう
草食動物の持久力は
生きるためのたまもの

月の裏側に兎たちはたくさんいて
ひっそり先を見据え
準備を怠りなく積んでいる
いざというときに
クレーターを飛び超え
未来を走り出せるように

表側で餅をつく司令塔の兎が
地球の様子を伺いながら
優しい強さを広げようと



※兎年は終わりましたが、月の裏側にいていざという時、飛び跳ねて助けに行きます。

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