逃避行 [現代詩]
逃避行
ひげの山羊が
野原を荒らすので
なおしてもなおしても
きりがない
新鮮な空気を吸いに
走って走って
空を飛び
木のてっぺんで
小鳥になって
赤くて甘い
さくらんぼを食べていたい
香ばしい [現代詩]
香ばしい
朝のさわやかを歩いていると
焼きたてのいい匂いがした
香ばしいパンと
挽き立てのコーヒー
歩みとともに
朝の香りが流れて
香ばしいことばが
からだの中から
あふれ出し
さわやかで新鮮な
一日のはじまりが
いま
焼き上がりました
※連休は、スヌーピー展、くまのプー展、香雪美術館の鳥獣戯画、高島屋の与勇輝人形展へ。そばにいるだけで、とても幸せになりました。
あなたの言葉を [現代詩]
あなたの言葉を
あなたの言葉を
聴くたびに
生が鮮やかに語りかけてくる
熱心な瞳になり
どんどん吸収してゆく
生きることの繋がりを
続けてゆきたいと
願いたくなる
神様に近づくひとはみな
まなざしが静かに優しく
たくさんのひとを包みこむ
天上に行かれてなお
あなたの残していった言霊に
打ちのめされっぱなしです
つらいと思う波間のなかに
ひとすじの光るさざ波を
ぱしゃん!と浴びせ
今でもこんなに生きていたい
あなたを思い
笑って泣いて
また
生きて
微笑んで
(希林さんへのオマージュ)
※最近読んだ本:カゲロボ 木皿泉 新潮文庫 ・シーソーモンスター 伊坂幸太郎 中央公論新社 ・樹木希林の120の遺言 宝島社 ※平日の朝、映画館に行くと貸し切り状態!優雅に見れました。
タグ:樹木希林さん
素直な読書 [現代詩]
素直な読書
読むのが勿体ない本は
カフェオレボウルで
手を温めるように
1ページ1ページ
ゆっくり読む
読み終わるのが悲しくて
数ページ前にもどり
もう一度あの言葉を
心をほぐした言葉を
よくかんで味わったり
展開を予測したり
それでも
予想外の発想に
夢中で読み進んでしまう
とうとう
最終ページが
来てしまった日は
満潮と黄昏
結末が過ぎ
また
有頂天に登る
本の探検に
本屋へ乗り込む
タグ:読書
物音の形 [現代詩]
物音の形
コトン!は角々
ころころ丸い
ぴちゃん!はしずく
落ちると波紋
しーんと鳴る
静かすぎるは夢のあと
ほんの少し足をとめて
耳をかたむけ
感覚を研ぎ澄ます
渇いた音に
慣れ過ぎないよう
渇いた音に
形はない
ささやかな奇跡 [現代詩]
ささやかな奇跡
ささやかな夢なら
たくさん叶ってきた
それらを集めると
飛行船みたいに
パンパンにふくらみ
浮き上がって
ある日
奇跡を連れてくる
たった一度かも知れない
大切な出来事は
どんなに小さくても
奇跡
タグ:奇跡
わたしのなかの [現代詩]
わたしのなかの
わたしのなかの
シロウサギ
ヒキガエル
ナナホシテントウ
自然にうまれた
ココロのカケラをかき集めて
虹の景色を作ろう
雨の透明も土色も
足の下からはい上がり
頭の上まであたたまる
ほどいた感情を
真っ直ぐにのばして
七色よりもっと
彩りをほどこした
虹の架け橋になるように
※朝ドラ まんぷくの撮影を見に行ってきました。ふくちゃんに手を振ったら振り返してくれました。やったー!内田有紀ちゃんのだんなさんもいました足長っ。あとキャスケット帽を被った、しゅっとしたひとも手を振ってくれたのだけど、誰だったのだろう。 上機嫌で、大阪城に最近できたベーカリーカフェでお茶。その時作った詩作を掲載。 ※カルディでハロウィン仕様のネコ缶みっけ!可愛い!くまちゃんビスケットもかわいいかった。
やあこどもたち [現代詩]
やあこどもたち
やあこどもたち
未来を歩いているな
にぎやかにかけているな
どんなささいなことも夢中
石ころひとつ遊びに変える
やあこどもたち
あの頃を思い出させてくれるんだね
熱い心の手をつないで
輪が広がりくるくる輪廻
未来のまぶしい太陽たちが
遊びから大いなる羅針盤を回し
果てなく広がる大海原へ
舟から船へ
あっという間に
宇宙へも漕ぎだしてゆく
やあこどもたち!
太陽たち!未来たち!
※また、ニフレル行きたいなぁ。写メにある宇宙空間も!
たとえば… [現代詩]
たとえば…
たとえば地球に
火星や金星や水星の生命が
存在するかも知れない
昆虫や植物や架空生物の姿に似て
たとえば木星の衛星に
宇宙に放り出された
地球の生命が
立っているとも限らない
未知なる想像は
金銀降り注ぎ積もってゆく
銀河の風塵砂塵
宇宙の塵
とめどなく溢れる
空想・幻影・未知の力
たとえば…
※今年、ペルセウス座流星群の前日に、星の見える場所にいて、天の川とおっきな流れ星3つ見ました!火星はまだ赤々と見えています。
※最近読んだ本:火星の笛吹き レイ・ブラッドベリ 筑摩書房 ※またまたねえどれがいい? ジョン・バーニンガム 評論社