まんげつさん [少年詩]
まんげつさん
きいろいふうせんみたいに
まんげつさん
さむそうにしていたから
そらにケットを
ふわりなげた
まんげつさん
よかぜでうけとめ
ふんわり
ケットにくるまり
あたたかそう
それがあかるい
オレンジいろだったから
ほっぺたほてった
まんげつさん
ぬくぬくほんわり
よるもぽっかり
あたたかいひかり
かぜがそよいで
すこしずつ
やねからはなれてった
オレンジのふうせんみたいに
まんげつさん
またらいげつきてね
あさ
めがさめると
ヴェランダのさくに
きちんとたたんだケットが
おひさまにあたって
ぽかぽかしていた
※まだ満月まえの夕方のおつきさん。いろんな顔を持つ。
コメント 0