鹿の夢中 [現代詩]
鹿の夢中
鹿の背中をなでる
硬い茶毛から伝わる
まるい心が透けている
野生の息吹が駆けまわり
ひづめが残す素直な足跡
ドングリが背中にあたると
びくっと走って逃げていく
臆病風も詰まっている
若さと草食の習性を撒き散らし
ぴょんぴょん小鹿の跳ね足
雄鹿の角が風を切り
柔らかい草を食み
若草の山をくふくふ笑わせる
山陸四季にかけめぐる
鹿の夢中
2012-11-04 10:27
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