彫刻 [物語詩]
彫刻
ひぐまこぐまの彫刻が
ごろんと寝っ転がって
草原に展示されていた
そばで寝っ転んでみると
空の色
青いきもちで
いもむしごろごろをすると
ひぐまこぐまもついて来て
ごろごろごろん
草の匂いにくるまれ
転がり続けると
つるつるこぐまになって
ひぐまこぐまは
ころころころころ…
川へぼちゃん!と落っこちた!
ざっばーん!
川から上がったこぐまは
おとなのひぐまになって
大きな魚を捕って空にかかげた!
すたすたもどって来たひぐまは
魚をくわえると
木彫りの熊になって固まった
彫刻が出世魚みたいになるなんて
今度は海で展示する
しろくまこぐまを彫ってもらおう
まっすぐに
彫刻家のもとへ走って行った
可愛い走り栗鼠ですね。
by アヨアン・イゴカー (2012-01-22 22:58)
アヨアン・イゴカーさま。ありがとうございまーす!
落書きのほうが、力が抜けて、よかったりするんですよね。
by 兎座 (2012-01-23 18:19)