古い廊下 [物語詩]
古い廊下
めまいがして
廊下に映った陽射しが
曲がって見えた
ーそれはいつものことだよ
この床は歩き過ぎてゆがんでいるんだよ
とくるみをかかえたリスはいった
ーけどなぜキミのことばがわかるんだ?
ーネズ!キミはぼくらとおなじ
げっ歯類じゃないか
とくるみの半分を投げてよこした
カリカリカリカリ
カリカリッと
ぼくらはリズムよくくるみを食べ
人の時を忘れていたけど
古い廊下がきしんだ途端
現実にかえっていった
真っ直ぐに見える廊下の先に
リスの人形がコロンと
陽を浴びて転がっていた
※最近読んだ本:愛ちゃんのボランティア神戸日記 たけしま・さよ アース出版局 ・東北地震のボランティア活動の、お助け本的まんがです。明るくって救いです。
すてきですね(^^)
かわいいリスの人形が想像できます。
by クローヴ (2011-09-10 09:51)
クローヴ さま。ありがとうございます。リスや小動物のかわいさは、ずっと見てても飽きないです。
by 兎座 (2011-09-11 19:31)