森の管理人

夜の目を持つフクロウ
幹を鳴らすキツツキ
胞子が霧状に舞う木の子
月の光に集まる虫たち

森の管理人が語る言霊は
深い緑の吐息
花の咲く音で目覚めれば
こんな幸せはない
目に幸福をよせて笑う

あらゆる生きものに
微笑みを捧げ
風土空のごとく
生をおだやかに
見つめ続ける




※最近読んだ本:武士道シックスティーン 誉田哲也 文藝春秋