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早朝の白象 [物語詩]

桃色睡蓮.JPG
早朝の白象

早朝の白象は
空気のように軽くて
時々透明になる
道を歩いているかと思えば
公園の木陰で寝息を立てている

白象に会うと
友だちになりたいが
ふわっといなくなるのは
明け方の夢に似た
少しすれば忘れてしまう
白空間だからだろうか

遠くでぱちぱちと瞬きをする
白象のまつげがゆれる
やわらかい心が動いて
優しい気持ちになるが
僕はまだその場所まで
届きそうにない

昨日少年と犬公が
白象の背中に乗っていた




タグ: 公園 木陰
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オカジュン765

こんばんわ。まいど訪問おおきにです。
いつも美しい詩、楽しみです。
by オカジュン765 (2011-07-03 19:28) 

兎座

オカジュン765さま。ありがとうございます。励みになります。
by 兎座 (2011-07-03 20:55) 

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