紅茶猫 [物語詩]
紅茶猫
紅茶色をした猫と
立ち話をするうちに知る
猫はティーちゃんといった
ティーちゃんは甘い猫なで声で
紅茶に砂糖づけのまったりした
子猫のお話を聞かせてくれた
ニャーゥニャーンニャー
紅茶の海に浮かんで
旅をしているようだ
ぽてぽて歩いてきた赤毛犬
アカさんに誘われ植物園へ
くりくりの茶色目をして
ミルクティーみたいなおかしな話
冒険話を語ってくれた
オーンオオーンク―ン
ミルクティー色の砂浜で
海を見ているようだ
そうして
公園を歩きながら
風にあたりながら
お茶を飲みながら
かれらのことばに耳を傾け
ゆっくりと歩いてゆく
※この連休は、植物と動物たちとクラシック音楽と岡本太郎文学に救われました。
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