アンクル・ウォーターの見晴し台 [物語詩]
アンクル・ウォーターの見晴し台
ウォーターおじさんはその昔
海から川へ入航する
船の監視をしていた
水をつなぐ船が海の香りを漂わせ
アンクル・ウォーターのヒゲが
見晴し台まで飛んできた
白いカモメの
羽毛みたいにゆれた
今はいないはずのおじさん
川は周りが埋め立てられ
監視の見晴し台も錆びて
赤茶けた水色のまま
ひっそりと建っている
目の端にふと
アンクル・ウォーターが立ち
双眼鏡で未来を覗いている
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