灰煙の書 [物語詩]
灰煙の書
ここまで立ちのぼるまでに
どれほどの漆黒と
雑草伸びる遠出を必要とし
年月が繰り返されたか知る由もない
生きながらえたのは
そのような苦悩の灰煙
もくもくと
くすぶり続けた思いも
記憶の片隅にしゃがみ続け
苦悩から生えてくる言葉を
選りすぐり
もはやそれさえも
生きるよりどころとなる
筆に宿る
灰煙の書物
※大仏開眼など戦のTVを見ていたら、重い作品になってしまった。歴史を紐解くと、すさまじい戦いが多くて苦しくなる。
2010-10-17 16:10
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