かかし [現代詩]
かかし
じっと
立っていても
働いている
雨降って地固まり
田の稲穂を守っている
長く直立していると
やがて聞き上手になる
かかし聞いておくれよと
鳥たちは集まり
実りはじめた稲より
かかしが休息の場になる
かれらを諭すのでもなく
自然に悟っていく
かかしのまっすぐな
直立不動が
高くそびえて見えた
※最近読んだ本:十四分の一の月 ささめやゆき 幻戯書房 ・とりぱん6 とりのなんこ 講談社 ・ゴーガイ 飛鳥あると 講談社 岩手の郷土愛に満ちていました。
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
コメント 0