鳩と散歩 [物語詩]
鳩と散歩
雨宿りの鳩とならんで歩いた
商店街の屋根が続く道で
鳩は
約束の場所へ向かうために
一直線に前にすすむ
まるでぼくのことなど
気にもとめずに
それとも約束のために
見えてないのかも知れない
ゆっくり通り過ぎた車からは
鳩とぼくとが散歩しているように
見えただろうか
「ええ、鳩と散歩していたんですよ
雨降りの午後に」
なんて
こんなそぼ降る雨なら
時々あってもいい
・・・・・
雨はすっかりやんで
鳩は空のかなたへ
飛んでいった
さよなら また
散歩しよう
いつか ほんきで
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