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歌の続き [現代詩]

歌の続き

歌の続きが思い出せなくて
眠れないもどかしい夜
言葉に沈む
記憶を手繰り寄せ
過去の箱庭を歩いていると
椋鳥がさっと走って逃げ
ポストに詰まった手紙に驚き
木の枝に眠る小鳥を数える

いつの間にか
他愛のない想いに
ふふと笑って
森の木に登り寝床を作り
夜空の星を数えると
しまいにはぐっすり眠っていた

目醒めると
でたらめなハナウタから
歌の続きが耳の片隅から発見され
新しい記憶の森と手をつなぐ





最近読んだ本:ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー ブレイディみかこ 新潮社
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