大雨 [現代詩]
大雨
本が読めなくなってしまった
読んでも頭に入ってこない
文字を追っても読み方を忘れたように
外は大雨大量に泣いている
私の涸れた心の代わりに
夢の中では生きてる
いなくなっても笑ってる
レム睡眠では自然なことのように
空へ追いかけてゆきたいが
神様はまだと云う
本の中にうずもれて
時間を紛らしたいのに
雨に濡れて熱を出せば
時間を飛び超えられるだろうか
大雨が小雨に変わった
胸にあるものを吐き出し
小さい部屋の片隅で
言葉を綴る雨の散歩を
※ほんの少し時間を取り戻し、短編は読めるようになった。100文字SFという小説を見つけた。フジモトマサルさんの仕事の本にも出合い、和ませてもらっている。
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