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水銀灯 [現代詩]

錦秋.jpg
水銀灯

水銀灯並ぶ夜更けの通りで
紅黄葉の彩りと
金木犀が香った

それは灯火が見せた幻影
もうまばらに
雪が降り始めようとする
間近の冬
これから寒さと戦わなければ

錦秋の幻を
その為に蘇らせたのか
冷たい足元は消え
水銀灯のほの明かりが
歩を先へ

陽光が宿る春の
方角へと



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