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木馬のゆれる [現代詩]

灯り.jpg
木馬のゆれる

なぜ落ち着くのか
考えていると
店のひとの声に
安堵が漂っていたのだ
雑音さえくるまれる
それは誰かに似た声であり
どこかで会ったひとにも思え
声が響き渡ると
珈琲を前に
安心して読書の中に没頭できた

耳ばかり大きくならず控え目で
流れの中にまぎれて
声は彼方から聞こえる

子供部屋に置かれた
木馬のゆれる
なつかしいに似て灯.jpg



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