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もうじゅうの日 [少年詩]

もうじゅうの日

こげ茶ねこが
のっしのっしと歩いている
そのせなかはライオン
ゆうかんなもうじゅうが
狩りに行くすがた

ぼくは
もうじゅう使いだ
こげ茶のけものに歩みより
毛なみをゆっくりとなでる

夕日が落ちはじめ
ふたりは遠い目をして
さらさら流れる砂
サバンナの丘をながめると
サヨナラの匂いがした

あか茶色になった毛なみは
太陽の熱と体温の熱
まざりあって
野生のぬくもり
あたたかで思わずぎゅっとした

がおーのもうじゅうは
手のなかで
にゃおんと鳴いた夕日.jpg


nice!(10)  コメント(2) 
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コメント 2

mokamoka

最後の最後で思わず クスッと笑ってしまいましたよ。
by mokamoka (2010-09-16 14:02) 

兎座

ふふっ。それはうれしいです。物語が成功したといえます。
by 兎座 (2010-09-16 19:35) 

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