SSブログ

現象 [現代詩]

鹿像s.jpg
現象

鹿に降り立つ虹
前足高く虹をむかえる
霞か夢か
たちまち消えゆく自然現象に
まばたきを忘れ
この驚きを
鹿角の景ごと持ち歩く

鹿は何も無かったかのように
水辺の向こうへ立ち去った

灰色雲が切れた帰り道
暗く影を落とす山々から
黄金頭の巨大満月が現れ
光を放りはじめた

今日という現象が
奇跡を刻み
かすかな明かりを行先に灯す

※鹿像の上に虹が!写真は薄くて残念。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

ながれ  浮遊物チムニーさん ブログトップ
詩集「満月に手がとどきそう」      詩集「兎の散歩者」                                  
このブログに掲載している詩・絵・写真の無断転用・使用を禁止いたします

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。