記念館にて

作家の記念館はまるで
本のプラネタリウム
星の数ほどある本を
見上げてきらり
言葉の銀河を流れる

書架からほとばしる
銀の言霊を栞に
暗い闇から星雲を渡り
宇宙のきらめきを記す
輝く未知をゆらり
浮上して流れはじめる



司馬遼太郎記念館公式サイト