通る

水際でざわざわ
蒼い音が流れる

夢想を冷まし
不安を沈めるために
平らな石で水切り
夜はぼんやり頬杖
月を浴びて
星を数える

そして思考する
橋の架かった
この先を
通るか通るまいか