宇宙シャツ

紺地に無数の惑星が
散りばめられたシャツ
じっと見ていると
宇宙の中に引き込まれていく

真っ暗闇に目が慣れてくると
光る無数の惑星恒星衛星が
目の奥に降ってくる

宇宙に漂う僕は
彗星のしっぽ
隕石の欠片
ちっぽけな塵

目に見える
ちっぽけな悩みを蹴散らし
銀河に向かう船から
未知の標を泳いで渡る
天の川の架け橋になろう

宇宙シャツを見ていると
そんな風に考えていた


※雑誌 少年詩の学校10 に、少年詩 かえるがはっぱに を掲載しています。見て下さいね。