迷宮の途

頭の中で迷宮を拾った
今も迷いのさなか

追い風を歩いていくより
目をつむり向かう闇が
正しい気さえして
傷だらけになりながら進んだ

前も後ろも横もなかった
ただひたすらに
暗闇を探る巡る彷徨う
歩いて走って転んで歩く

拾い上げた迷宮は
心が強くなった分
宝島に近づくと
信じている





※最近読んだ本:日本の昔話 柳田國男 新潮社文庫          ・呼んでみただけ 安東きみえ 新潮社                   ・往復書簡 湊かなえ 幻冬舎  ・コミック岩手 岩手日報社