2010年05月02日 - 現代詩 鳴るきゅんとことりの胸が鳴った羽毛の奥で産毛の木陰で小さい小さい心が鳴るけれどことりの姿はない陽のだいだい色が地平に沈む瞬間雨に打たれた草群の鮮やかな緑ことりが羽毛の奥からきゅんと声を出したのはこの胸にある芯音かすかだけれど耳で拾う音の意味を探ってみるが言葉を生むには複雑すぎて感情の波はいたるところにしぶきを上げしずくの一滴が音のない音を鳴らす内面の音に神秘が宿っている