サギ

河川敷で
白鷺と灰色サギが
点々と点在し
白と灰の鳥人形のように
孤独にじっとしている
あれは
魚を捕る集中のポーズなのだけれど

鷺を袋に入れると
固くなって折りたたまれた
甘い菓子の話を思う

転々と散歩し物語を思い
サギ河川のもとで
銀河の流れに深く浸る

灰色をも飲み込まなければ
天の川の流星が
眼にシュルーと落ちてはこない