2010年05月18日 - 現代詩 空耳緑樹のトンネルをくぐり抜け遠くから渡って来た風を受けとめる涼やかな音色が聞こえる気がして聞き耳をたてる木霊が見え隠れするあれは空耳だったか?葉っぱの青さに寄り道をしていると耳先に新鮮な空気が触れて散歩らしい犬と目が合う犬とふたり今度は並んで聞いてみた幾ら耳を澄ましても聞こえないそれは風が流れをかえて空が耳を傾け夏を呼んでいたから風にオカリナを吹き犬は空に向けて聞き取れないほど高く遠吠えを飛ばした