きらり

星座からぬけ出た
熊のかたちが
大きい闇を輝かせて歩く

野原に落ちていた
きらりを
ぽっかり空いた
夜のはしっこの穴にはめると
礼儀正しくかちっとはまった

さっきまでの
輝く熊歩きが
なかったことのように
熊は星座にもどって
天上にまたたく

また落ちてこないかな
きらり