鳥と話す

橋を渡っていると
突然
シロクロのチドリが
目の前に降り立った

ひとも怖がらず走る車も気にせず
無言で何か話したそうだった
ー何?
鳥語も鳥しぐさも
鳥笛の吹き方さえ
知らないから
ただじっとしていた

チドリはほっとしたように
羽ばたいて
風にのって飛んでいった
またねー

川がおだやかに流れている