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泡 [物語詩]

泡コーヒー2.jpg


沈んだ顔で
サンドイッチと泡コーヒー
お腹を満たすと
満ち足りた顔になった
“なんだ、それだけで元気になるのか”
しろくまは言うが
とても大事なことだ
肝心なのは温まるということ
ほんとはしろくまがそばにいて
元気は簡単に回復するのだけど

しろくまに
それを言おうとしても
あわあわと照れ
泡のように言葉を消して
飲み干してしまう

おかわりのコーヒーは
白い角砂糖入り
しろくまはうれしそうに
甘いコーヒーをたっぷり飲んだ


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